お掃除まにあ

シンク掃除に重曹を使ったら白くなった!?特性を理解して使おう

2017.5.8

今や、重曹やクエン酸のような、合成洗剤以外の薬品を使った掃除は一般的なものになってきました。

家の様々な場所に多目的に使えるという点だけでなく、安価なために経済的にも優しく、また他の洗剤のような注意点も少ないことなども魅力的ですね。

しかし、この重曹を使って掃除をしてみたところ、シンクが白くなったり、畳が変色した、細かな傷がついた――といったトラブルが発生してしまうことがあります。

いかに重曹が有能でも、決して”万能”ではありません!

キッチンシンクの掃除に重曹を使ったら白くなった!その理由は?

まず、重曹を使った掃除方法でありがちなトラブルとして挙げられるのが「キッチンシンクの掃除に重曹を使ったら、シンクが白くなった」というものです。

これには、いくつか原因が考えられます。

  • 重曹を使うことによって他の汚れが落ちた分、白い水垢汚れだけが残り、白く見えている
  • 重曹をスプレーなどで使用した後、しっかり拭き取らなかった。
  • 重曹を粉末のまま使ってしまい、重曹が固まってしまった

まず一つ目の「他の汚れが落ちたことで、水垢が白く目立っている」、この状態になることは決して珍しいことではありません。

何故なら、重曹は油汚れなどには効力を発揮する成分――アルカリ性の性質をもっているのですが、同じくアルカリ性の汚れである水垢を落とすことは出来ないからです。

この可能性が考えられる時は、クエン酸溶液やメラミンスポンジを使って、白くなった部分を一度磨いてみるといいでしょう。

もし白いものが落ちるのであれば、これは水垢汚れです。

重曹スプレーをシンクに使ったら白くなった場合の理由とは

続いて考えられるのが「重曹スプレーを使用した後、拭き取り掃除をしなかった」状態です。

重曹を水やぬるま湯で溶かし、それをスプレーすることで、様々な油汚れに効果があるだけでなく、消臭効果が期待できます。

その使用範囲は広く、キッチンのシンクの生ゴミ臭から、トイレのニオイ、更には衣類に染み付いた皮脂のニオイまで効果があるため、軽くスプレーしてあとはそのまま…という使い方をする人もいます。

が、ここで覚えておいて頂きたいのは、「重曹は水に完全に溶けない」という点です。

ボトルに水と入れて振れば、重曹の白い粉が見えなくなるため、「溶けた」と勘違いする人がいますが、これが大きな間違いなんです。

重曹は水に溶けたように見えて、実際は水に濡れたことで透明になっているような状態でしかありません。

その為、水分が蒸発すれば、重曹の成分だけが残り、白い重曹の粉が現れる…というわけなんです。

ですから、重曹をスプレーで使用後は、かならずしっかり拭き上げる・流すことをする必要があるんですね。

ただ、スプレー後に残った白い重曹は、濡れた布なのでしっかり拭き取ったり、衣類についた場合には掃除機などで吸い取るなどで対処が可能です。

粉末の重曹をシンクに使ったら白くなった どうすれば除去できる?

そして、もう一つ考えられるのが、「粉末の重曹を使った後、流しきれずに成分が固まってしまった時」というもの。

粉末で使う=大量の重曹が残り、固形化してしまった場合は少々厄介です。

重曹は粒子が細かいため、水分(湿気も同様)を吸収しやすく、一度吸水した後は、粒子の間にあった空気が抜けてしまい、それぞれがガッチリと固まってしまう性質を持っています。

これは前項の状態と少し被る部分もありますが、シンクの掃除の際に濡れている時には、透明に見えるため、流しきったつもりになっていても、実際は流しきれずに隅や物の影で見えない部分で固形化してしまう、またシンクのステンレスについた細かな傷に入り込んでしまった状態で固まる――ということもよく起きているんです。

また、排水口に溜まった油汚れや異臭を掃除するために、排水口に流す方法もありますが、排水管の奥のほうで重曹が固まってしまう恐れもあります。

この状態になると、専門家に詰まりの除去を依頼する必要も出てきます。

粉末のまま重曹を使う時は、必ず少量(大さじ1杯ほど)から始め、使用後はしっかり洗い流しましょう。

そしてもし固形化してしまった時には、熱湯をかけて少しずつ溶かしながら除去していくといいでしょう。

重曹を使った掃除、他にどんな点に気をつけなければならないか

重曹は粒子が細かいため、クレンザー代わりに使うことを推奨することもありますが、重曹の粒子よりも柔らかい材質のものに擦りつけた場合、勿論、相手側に傷を付けることになります。

表面に特殊コーティングがされているようなもの――例えばお風呂場の樹脂製浴槽などを掃除する時に、あまり重曹を付けて強く擦ることはやめましょう。

確かに、浴槽の汚れの一つである皮脂や石鹸カスは酸性の汚れですから、重曹は十分効果を発揮してくれます。

ただ、樹脂製の浴槽の多くは表面にコーティングがされており、このコーティングは、磨き粉を使うことを禁じているものが多くあります。

コーティングに傷が付けば、更にそこに汚れが溜まりやすくなり、そこを再び重曹で掃除をして――と悪循環に陥ることもありますので十分注意しましょう。

他にも、アルミ製品や天然繊維でつくられている畳やゴザ、表面にペンキやニスの塗られていない木材、絹製品、毛織物といったものに対し、化学反応を起こして変色させますから、消臭用に使う時にも注意しましょう。

重曹は決して万能ではないことを理解しよう!

「皆が重曹の使い勝手を褒めるから、使ってみたいけれど、どれを選べばいいの?」と言う声もよく見かけます。

販売されているものは、どれも同じ――とは、やはり言えません。

もし、人の手が触れない場所(例えば排水口)のような場所の掃除に使うのであれば、一番安価な”工業用”を使ってもいいでしょう。

ただ、小さなお子さんやペットのいるご家庭、そしてキッチンやお風呂といった、普段から手の触れる場所の掃除に使うのであれば、掃除用として販売されているものか、それでも心配なのであれば食用のものなどを選ぶといいでしょう。

しかし、重曹の正式名称は「炭酸水素ナトリウム」であり、食塩と同じナトリウムが主成分。

ほんの少量口に入っても害はありませんが、例え食品用の重曹でも、子供が誤って大量に口にすることがないよう注意しましょう。

今回見てきた通り、様々な短所を持った重曹ですが、代わりに得られる恩恵は、こうした弱点を補っても余りあると言えます。

そして、他の薬品や洗剤だって、やはり短所を持っています。それを考えると、掃除に重曹を取り入れないのは、あまりにもったいないことです。

重曹の長所・短所を十分に理解した上で、上手に使っていきたいですね!

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