お掃除まにあ

浴槽のお湯周りに現れる黒い線状の汚れ… 原因別掃除方法!

2017.4.28

素肌が触れる場所ですから、浴槽の清潔さは常に保っておきたい場所。しかしそれ故に、汚れが溜まりやすい場所です。

浴槽に溜まる汚れには様々ありますが、浴槽の内側、お湯を張る辺りに、水平に現れる黒い線状の汚れに悩んでいませんか?

この汚れ、実は様々なケースが考えられるものであり、それぞれに対して有効な手段は異なります。

果たして、あなたを悩ませているその汚れは、一体何なのでしょうか?

浴槽に現れる黒い線 一番多いのは金属石鹸!

浴槽の内側、いつもお湯を溜める水面のことを”喫水線”(きっすいせん)と呼びますが、この喫水線に沿ってぐるりと取り囲むように付く黒い線の汚れ、一体何なのでしょうか?

まず一番に考えられるのが、”金属石鹸”(石鹸カス)と呼ばれる汚れです。

金属石鹸とは、水道水に含まれるミネラル分であるカルシウム・マグネシウムといった金属イオンと、固形石鹸や、人の体から出る脂肪酸が化学変化して出来る化合物です。

体を洗った後のタオルを洗面器であらうと、白いカスが浮かびますね。これこそ、金属石鹸です。

金属石鹸は、石鹸の泡を流しきれていなかったり、シャワーの飛沫などで浴槽に石鹸の泡が飛ぶ、更には体からにじみ出る脂肪がお湯に流れ出すことによって発生してしまいます。

そして水に溶けないため、浴槽の壁、喫水線の辺りに吸着してしまったものは、お湯を抜いてもそのまま残ってしまうのです。

発生した瞬間は白いカス状の金属石鹸ですが、これに他の汚れが混ざることで、黒や茶色といった色になります。

浴槽に出た黒い汚れがこの金属石けんだった場合、お風呂場に存在する黒カビや、空気中に含まれている細かな塵、体に付いていた他の汚れを抱き込んでいることが考えられます。

浴槽の黒い線の落とし方 金属石鹸に有効なのは何?

金属石鹸は、汚れがついてすぐ――それこそ、一番最後にお風呂に入った人が、普通にお風呂掃除を行えば、普通の中性洗剤とスポンジでも大半がスルリと落とし切ることが出来ます。

が、問題は、落としきれなかった金属石鹸が、目視できるほどにまで層になり、固まってしまった時ですね。

こうなると指先で触れるとザラザラしていて、お風呂掃除用中性洗剤を使っても、爪先で擦っても剥がれません。

メラミンスポンジやクレンザー(研磨剤入り洗剤)を使って削り落とすことも出来ますが…浴槽自体にも傷を付ける可能性があります。

こんな時に使いたいのが”クエン酸”、または”お酢”です!

(もちろん、酸性のお風呂掃除用洗剤でも、同様の効果があります。)

使い方も簡単で、黒い線状の汚れに合わせ、クエン酸溶液(ぬるま湯200ccに対し、クエン酸小さじ2杯:通常の掃除用に用いる倍の濃度です)、またはお酢をたっぷり染み込ませたキッチンペーパーを張り、更にその上をラップで覆いましょう。

そのまま2時間ほど放置し、最後に貼り付けていたキッチンペーパーで汚れを擦っていきましょう。

1度で落ちなくても、何度か繰り返すうち、金属石鹸は取り除けます。

浴槽の黒い線の正体が水垢だった時、どのように除去・防止する?

次に考えられるのが、”水垢”です。

水垢も、元はと言えば、水道水に含まれるミネラル成分が蓄積したもの。

お風呂場の鏡のうろこ状の汚れも、この水垢が原因です。

これに、金属石鹸の時と同じく、他の汚れが組み合わさってしまうことで、黒い線状の汚れに見えることがあります。

水垢の場合の掃除方法も、実は金属石鹸の落とし方と変わらず、クエン酸、もしくはお酢を使いましょう。

ただ、水垢の蓄積を押さえるには、単に使用後すぐに浴槽を洗えばいい、だけでは防げません。

洗った部分に水滴が残り、ここから水分のみが蒸発し、ミネラル分がその場に取り残されます。これが何度も繰り返されることで、水垢になるからです。

(鏡に出る水垢の多くがうろこ状に見えるのも、この水滴の形が残ったからなんですね)

水垢の発生を防ぐには、浴室を洗った後、その水分をしっかり取り除く必要があるんです。

ワイパーなどで水を切る、タオルなどで拭き取るなどの工夫をして、水気を残さないようにしましょう。

風呂釜に隠れている皮脂汚れが、黒い線状の汚れの原因かも!

3つ目の原因として考えられるのが、”皮脂汚れ”です。

浴槽にお湯を張る習慣のあるご家庭では、こまめに掃除をしている筈なのに?と驚かれるかもしれませんが、皮脂は、見えない場所に蓄積していることがあるのです。

その見えない場所とは何処か――そう、風呂釜です。

風呂釜は、追い焚きのために浴槽のお湯を取り込みます。この時、お湯に含まれる汚れも同時に吸い込み、中の配管にその汚れがどうしても蓄積してしまいます。

その蓄積した汚れが、浴槽側に流れ込み、喫水線に黒い線を作る原因となっているのです。

浴槽に現れた皮脂汚れは、通常のお風呂洗い洗剤をつけ、スポンジで優しく洗い流しましょう。

問題の風呂釜は、タイプにより掃除方法は異なりますが、市販の風呂釜用洗剤、若しくは酸素系漂白剤を使うことでも簡単に掃除できますから、毎日浴槽を使うようなご家庭では、1ヶ月〜2ヶ月に一度は風呂釜の掃除も行いましょう。

浴槽に傷を付けないよう、掃除道具は慎重に使おう

ただ、黒い線がぐるりと喫水線を取り囲むように出来ているのではなく、一部分にのみ出来ているような時は、その部分に細かな傷が付いていて、その傷に何らかの汚れが入り込み、黒く見えている可能性があります。

水栓のチェーンが当たる場所や、以前クレンザーやメラミンスポンジを使ったことがある場所に黒い線状の汚れが出ているのであれば、この細かな傷の疑いが強いです。

多くの家庭で使われている樹脂製の浴槽は、本来であれば傷や汚れに強くなるよう、表面に特殊加工がされています。

しかし、クレンザーやメラミンスポンジを使いすぎると、この加工が削れ、傷が付くばかりか浴槽の破損が起きないとも限りません。

こうした汚れを削る道具を使うのは、最終手段だと考えましょう。

なお、この傷に入り込んだ汚れの掃除方法は、毛の細かい歯ブラシに洗剤をつけ、優しくこすり洗いをするといいでしょう。

傷自体の修復は、一般の人には難しく、逆に傷を増やすことも考えられますから、専門家にお願いする方向で考えましょう。

浴槽の汚れは本当に様々です。

こまめな掃除とそれぞれの汚れに適した掃除方法を行い、バスタイムをじっくり楽しみましょう!

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