お掃除まにあ

木材に生えたカビの除去 木目や色合いを損ねない方法とは

2017.4.27

戸建て、集合住宅などに関わらず、家という空間には、必ず一箇所は木材が使われている場所があると言っても過言ではないでしょう。

ただ、天然素材であるが故に、そうした木材を使った部分にカビが生えてしまうと、せっかくの色合いや木目を損ねることになってしまいます。

このような木材に発生してしまったカビは、どう除去すればいいのでしょうか?

家に使われている木材にカビが! 木目を痛めず除去は出来る?

家屋の中で木材は、家具の他にも、普段目に見える位置に使われているものの他にも、ありとあらゆる場所に使用されています。

例えば、扉や窓の枠、戸棚の扉、クローゼットの中や巾木(はばき:壁の下側、床と壁のぶつかる箇所に使われている緩衝用の部位)といった、気に留めないような場所にも多く使われています。

これは木材、が空気中の過剰な湿気を吸い、逆に乾燥している時には吐き出す性質があるためであり、世界中で古くから使われてきた建築材です。

ただ、現代の日本のように、気密性が高くなった住居が増えた今は、この木材が吸い込んだ湿気が十分放出できない状態になることが多々あります。

このような、湿気を含んだままの木材がどうなるかというと、カビの発生・増殖の原因になってしまうんです。

塗装された木材ならばまだしも、景観上、木目をそのまま使っているような木材にカビが生えてしまうと、健康に問題があるばかりか、見た目にも汚らしくなってしまいます。

しかし、ムリにカビを除去しようとすれば、また逆に木目を痛める可能性も出てくる、とてもやっかいな状態になってしまいます。

カビの除去の方法を間違うと木目の奥に菌が入り込むことも

住居に生えるカビは多々ありますが、特に発生する可能性が高いのは、黒カビでしょう。

実際、空気中に漂っているカビの胞子の中で最もその割合が高いのが、この黒カビであり、至る所に根を下ろし、増殖します。

また他のカビに較べて低温や乾燥にも強いため、一度発生してしまうと、しっかりと除去するまで、ずっとそこに居続けるとてもしつこいカビです。

単に生えているだけならまだしも、カビというものは、人の健康を害する可能性が高いものです。

カビが放出する胞子を吸い込むと、アレルギーや喘息を発症したり、免疫の弱い子供やご高齢の人の肺炎の原因になるばかりか、小さな切り傷から入り込んで人の体の中で繁殖する、更には発がん性の危険すら持っているものもあるのです。

ですから、普段から、木材が使われている場所を注意し、カビが生えていないことを確認する必要があります。

とはいえ、ただ生えたカビを擦って除去しようとしても、ちゃんと順序を守って作業しないと、木目の奥にカビが入り込んだり、色が移ってしまうことがあるんです。

まずは木材に生えたカビを除去!木目に入り込まないよう注意して

では、木材に生えてしまったカビの除去方法について見ていきましょう。

マスク、手袋、眼鏡やゴーグルを身につける

掃除中にカビの胞子を自分が吸い込まないよう、しっかりと装備を整えましょう。

部屋の換気をする

胞子を残さないよう、作業をする部屋の換気をして、胞子が風に乗って外に出ていく道を作っておきます。

消毒用エタノール/オキシドール(過酸化水素水)を用意し、カビの生えている部分にスプレーする

エタノールやオキシドールを使うことで、カビの菌糸を殺すことが出来ます。

ただ、この時はまだ擦ったりせず、また液が垂れて他の部分を汚さないよう注意して下さい。

また、色落ちや脱色が起きないか、まず目立たない場所につけてテストしてから使いましょう。

吹き付けた薬剤が乾いてから、乾いた布などで優しくカビを拭き取る

濡れた状態で拭き取ろうとすると、死滅しきっていないカビを新しい場所に移動させるばかりか、色素が木材に残ります。

必ず”乾いた後に乾いた布”を守りましょう。

もし、木材が塗装されている場合は、この方法で、カビの色も残さず除去することが出来るでしょう。

しかし、木目がそのままむき出しになっているような場合、カビの色が残ってしまう可能性があります。

木目にカビの色が残ってしまった場合は、どうやって除去する?

カビ本体はエタノールやオキシドールで殺すことが出来ても、その副産物であるカビの色は、残念ですが取りきるのは難しいものになってきます。

塩素系などのカビ取り剤を使えば、この色を落とすことも出来るのですが、薬品の効果が強すぎて、木材を痛めてしまうのです。

その中で言うと、酸素系のカビ取り剤は、塩素系よりも木材を傷めにくいものになりますが、やはり残念ながら完全に色を抜き取ることは難しくなります。

こんな時に使いたいのが”サンドペーパー”です。

カビの色素が沈着してしまった部分を、少しずつサンドペーパーで擦り、色が残った部分を削り落とすんです。

サンドペーパーであれば、様子を見ながら行えますから、元の木目をそう大きく損ねることもありません。

勿論、サンドペーパーを使う以上、少なからず木材を削ることになる、という点は承知しておきましょう。

そして、削った後をそのままにしていては、またカビがそこに発生する可能性が高くなりますから、防カビ剤を塗る・ニスでコーティングするなどの予防策も同時に行うといいでしょう。

そもそもカビが生えないよう、部屋の湿気対策をしよう

家の中の木材にカビが生えた時の対処法について見てきましたが、そもそも、木材にカビを生えさせないよう対策をすることが重要です。

まず、一番大事なことは、換気です。

昔ながらの日本家屋と違い、鉄筋などの気密性の高いものが一般的な建築材となった今、部屋の中に篭った湿気は、意識して換気しない限り、部屋の外に放出されません。

エアコンの除湿機能を使うのもいいですが、部屋の中に既にカビの胞子がある可能性も考えると、窓を開けて空気を入れ替えることを習慣づけるほうがずっと健康にもいいでしょう。

続いて、家具の配置にも注意が必要です。

湿気の篭りやすい場所――窓の直ぐ側や日の当たらない北側の壁に、隙間なく家具を置いてしまうと、空気が循環しにくくなるため、カビが生えやすくなります。

そして、冬場に窓につく結露は、決してそのままにせず、拭き取ったりして、水分を部屋に残さないようにするのも重要です。

一度カビが発生すると、除去するのにも一苦労ですし、何より家族の健康を損ねます。

是非、カビそのものが発生しない環境をつくり、維持しましょう!

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