お掃除まにあ

クッションフロアの掃除 スチームモップは本当に有効か否か

2017.4.27

住居の床材は木材、畳、石、タイルなど様々ありますが、クッションフロア――厚みのある塩ビシートも一般的なものですね。

特にキッチン、トイレ、洗面所など、水に濡れる可能性の高い場所によく使われる傾向があるこのクッションフロアですが、大本の素材がビニールであるため、汚れが付きやすいのが難点でもあります。

そこで気になるのが、床の汚れを落とすのに適しているスチームモップなどの掃除器具を、クッションフロアに使っても問題ないのか、という点です。

実際、クッションフロアにこうした掃除器具は使えるのでしょうか?

クッションフロアの掃除に、スチームモップなどの掃除用具は有効か?

クッションフロアというと、フローリングの代わりとして使われていた時期があるため、何だか安っぽい床材、と思う人もいるでしょうが、決してそんなことはありません。

確かに、昔はそうしたコスト削減の意味合いが強かったクッションフロアも、様々な改良が加えられた現在のものは、防音・防水・断熱・衝撃吸収などの利点も加わっているため、家屋の水場にはあえてクッションフロアを導入することも少なくありません。

実際、柄や肌触りなどにも改良が加えられているため、一見してそれとわからない・安っぽさを感じさせないものも多くありますから、特に賃貸住宅などではよく利用されていますし、掃除のしやすさを考えると、決して天然素材に引けを取るものではありません。

ただ、表面がビニールで出来ているため、汚れが溜まりやすいという弱点もありますから、こまめな掃除で汚れを溜めないようにしたいものです。

ここで気になるのが、スチームモップなど、蒸気を使って汚れを取る掃除器具の使用です。

スチームモップは蒸気で汚れを浮かせるものですが、クッションフロアにも使えるのでしょうか?

スチームモップでクッションフロアを掃除すると何が起きる?

ケルヒャーやH2O、シャークなど、スチームモップ・クリーナーを販売している会社は国内外で多数存在しますが、基本的なことはどれも変わらず、”水を温め、発生した蒸気を吹き付けて汚れを浮かす”ものです。

ご存知の通り、通常気圧で水が沸騰するのは100度ですから、吹き出す蒸気も(製品や機能により差はありますが)高温です。

この高温の蒸気だからこそ、人の体から出る皮脂汚れはおろか、キッチン周りの油汚れなども根こそぎ浮かせてくれる効果があるのですが、問題はクッションフロアの主な素材は塩化ビニールであり、熱に弱い素材だ、という点です。

ビニールを熱源に近づけてしまった時――例えば食材を包んでいたビニール袋が、コンロの熱で縮んでしまった経験は誰でもあるでしょうが、スチームモップとクッションフロアでも、同様なことが起きる可能性があるのです。

勿論、ビニール袋とコンロのような劇的な縮小は起きなでしょう。

蒸気になって吹き出す時点で、スチーム自体の温度はかなり下がること、そしてスチームモップとしてヘッド部分に拭き取り用モップを付けることなどにより、熱が全てフロアに伝わるわけではないからです。

しかし、多くのスチームクリーナーでは、「クッションフロアなどには過剰に使わないこと」と、説明書に注意がなされています。

クッションフロアにはスチーム掃除をしないほうがいい理由とは

この”過剰”という言葉の示す具体例は、残念ですが、製品、そしてそのご家庭毎の床の状況によって全く異なるため、「どれぐらいであれば問題ない」と示すことは出来ません。

さっと一回拭いただけで変質してしまう床もあれば、何度使っても大丈夫、というケースもあるからです。

更に問題は、クッションフロア自体だけには留まりません。

クッションフロアは、床そのものの下地(木材・コンクリートなど)の上に専用の接着剤を塗り、その上に貼られる方式が取られています。

この下地に使われている素材、そして接着剤によっては、高温に当てられることで膨張や反りや変質が発生する可能あるのです。

特に賃貸物件の場合、クッションフロアそのものが破損・剥がれただけならば、原状回復費用はそれほど高額になりませんが、その下の素材まで痛めてしまっていると、その部分の修復費用を請求される可能性も出てくるため、最新の注意が必要となります。

ですから、もし、クッションフロアの掃除のみを考えてスチームモップを購入しようと考えているならば、あまりお勧めすることは出来ません。

クッションフロアに適した掃除方法とはどんなもの?

ただ、クッションフロアの利点は、何よりも塩ビ製であるために、天然素材である木のフローリングなどよりもずっと、汚れが落としやすいという点が挙げられます。

中性洗剤――しかも、台所の食器用洗剤を使ってでも、よほどこびり付いた汚れでないかぎり、簡単に落とすことが出来ます。

まず、大まかなゴミは掃除機で吸い取った後、逆に中性洗剤を溶かしたぬるま湯で雑巾を濡らし、硬く絞った上で拭き掃除をし、その後、最後に洗剤の残りがないよう、お湯を硬く絞った雑巾で拭き上げるだけで、薄い汚れならば簡単に落とすことが出来ます。

落ちにくい汚れであれば、その部分にだけ、使い古した歯ブラシに同じく洗剤をつけたもので、軽く擦りましょう。

もし、クッションフロア自体にワックスが塗られていて、これが剥がれてきてしまった時には、ホームセンターなどでクッションフロア専用のワックスが売られていますから、これを塗布するといいでしょう。

クッションフロアを長く綺麗に使うための注意点

クッションフロアの掃除をする際に、注意したい点について少し触れておきましょう。

まず、塩ビは水分が残っていると非常に滑りやすい素材ですから、掃除の際にはしっかり水分を拭き上げましょう。

続いて、こびり付いてしまった汚れを取るのにメラミンスポンジを使うことがありますが、メラミンスポンジは、自分自身を研磨剤にして汚れを取るスポンジです。

ですから、クッションフロアの表面の塗装を、汚れとともに削ってしまう可能性がありますから、出来る限り使用は避けたほうがいいでしょう。

そして、特にキッチンに使われているクッションフロアの汚れには注意しましょう。

キッチンの汚れの一番の原因は、やはり調理時に飛んだ油です。

この油がクッションフロアに長期間残ったままになると、油が表面のコーティングと化学反応を起こし、同化してしまいます。

この汚れを更にアルカリ洗剤で除去しようとすると、コーティング剤も一緒に溶かしてしまうため、ベタベタとした別の汚れが発生します。

やはり、こまめに掃除することを心がけましょう。

クッションフロアは様々な利点を持った床材です。

その利点を活かすために、適した掃除方法で清潔を保ちたいものですね。

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