お掃除まにあ

浴槽が変色した!? 青くこびりついた汚れの正体と対処法とは

2017.4.20

お風呂の浴槽に色がついてしまった!――というと、水垢・湯垢の黄色い汚れや、黒カビによる黒い汚れを想像しがちですが、時に青く変色してしまうことをご存知ですか?

入浴剤を入れたわけでもないのに浴槽が考えられない色になってしまうと、使い続けても健康に害がないのか、そもそも何が原因か分からず、困ってしまうことでしょう。

この浴槽に現れる青い汚れ、一体何なのでしょうか?そして対処法は存在するのでしょうか?

浴槽が青く変色!? この汚れの正体は一体何?

お風呂場は、空間全体が水に濡れるその性質上、様々な汚れが蓄積しやすく、カビなどの微生物が住み着きやすい、家全体の中でもなかなか厄介な場所です。

それでも、体を綺麗にする場所ですから、どこのご家庭でも、お風呂場の汚れには十分気を使っていることでしょう。

しかし、どんなに綺麗に掃除しようとしても、付いてしまう汚れというものがあります。

その一つが、浴槽に付く青い汚れです。

この青い汚れは、気付いた時には発生しており、時に浴槽そのものが変色してしまったかのように、一般的に売られているお風呂用洗剤を使っても落ちる気配がありません。

しかも、築年数に関わらず発生する可能性があるため、新築の家・リフォームしたての浴槽にでも起き得る(そしてむしろ新しい時ほど起きやすい!)汚れです。

それもそのはず、この汚れ、実は給湯器に深い関わりがある、”銅石鹸”と呼ばれるものなのです。

新しい給湯器ほど、浴槽が青く変色してしまう可能性がある?

銅石鹸が発生する仕組みについて少し見てみましょう。

現在、多くの家庭では、浴槽に水を貯めて、それを沸かす方式ではなく、給湯器から直接、お湯を浴槽に溜める形式になっていますね。

この給湯器の中の配管に、実は銅が使われているんです。

銅には殺菌作用があり、お湯を沸かす性質上、給湯器の配管として最適な素材なのですが、配管が新しい、もしくは水道水自体の水質が通常よりも酸性に近いと、この配管から少量の銅がイオンの形で溶け出し、お湯の中に含まれて出てきてしまうのです。

そしてこの銅イオンが、お風呂場特有の汚れである湯垢や石鹸と化学反応を起こし、産まれるのが銅石鹸、というわけなんです。

一定期間使い続けると、銅自身が酸化皮膜というものを生成し、銅イオンが流れ出すことがないのですが、新しく設置したばかりの給湯器内の配管には、この酸化皮膜がありません。

そのため、新しいほど銅石鹸の汚れが出やすいんです。

浴槽の青い変色、自分でできる対処法があるって本当?

銅石鹸は青い汚れですが、決して、銅配管がサビたわけでも、水自体が青く汚れているわけではありません。

また、銅石鹸自体にも(お湯に含まれる銅イオンも)人体に対して害はありませんが、何より見た目がよくありません。

しかし、先に触れた通り、普通のお風呂洗い用洗剤はほとんどが中性であり、こうした洗剤をつけてどれだけ擦っても、こびりついてしまった銅石鹸を除去することは出来ません。

しかし、安心して下さい!

銅石鹸を落とすには、”クエン酸”が強い効果を発揮してくれるのですから!

クエン酸は、その名の通り、酸性の性質を持っており、かつ、水垢落としに有効なエコ洗剤として有名ですから、常備しているというご家庭も多いことでしょう。

対して銅石鹸は、水垢と反応して発生する汚れ――つまり、クエン酸は銅石鹸を取るのに適任なのです。

しかも、クエン酸の優れている点は、万一浴槽に液が残ってしまっても、人にも、そして浴槽自体にも害がない、という点です。

クエン酸を使った銅石鹸の掃除方法とは

使い方も非常に簡単です。

ぬるま湯100ccに対し、粉末のクエン酸を小さじ1〜2杯を溶かした溶液を作り、こびりついた銅石鹸の上にスプレーするだけです。

もし一度のスプレーで落ちなくても、何回かに分けて同じ方法を試すか、スプレー後にラップやキッチンペーパーを貼り付けて、汚れをじっくり溶かす湿布法を行えば、やがて消えていきます。

クエン酸がなくても、酸性の性質を持つお風呂洗い洗剤か、食用の酢でも、銅石鹸を簡単に落とすことができます。(※)

その他にも、アルカリ性のアンモニア水なども効果がありますが、使用後に中和する必要がある、刺激臭が強いなどの特徴もありますから、やはり汎用性の高いクエン酸から試してみることをお勧めします。

逆に、研磨剤の入っている洗剤や、キッチンや食器の水垢落としに役立つメラミンスポンジといったものは、使わないようにしましょう。

これらも確かに銅石鹸を落としてくれますが、銅石鹸と同時に、浴槽自体にも細かな傷を付けることになります。

※ただし、クエン酸液や洗剤、酢といった酸性のものを、塩素系の洗剤と同時使用することは絶対にしてはいけません。

有毒ガスが発生し、大変危険です。

体を綺麗にする場所だから 浴槽の汚れもその日のうちに落とそう

そもそも浴槽に銅石鹸を発生させないことは可能なのでしょうか?

これは、勿論可能です。

配管からの銅イオンを取り除くことは出来ませんから、この銅イオンに反応する湯垢や石鹸カスを、しっかり掃除で落としてしまうこと――それが銅石鹸を発生させない、一番の方法だと言えます。

使用後すぐの浴槽であれば、まだ貯めていたお湯の熱が残っていますから、少量の湯垢・石鹸カスならば、通常の洗剤をつけたスポンジで軽く擦るだけで、十分落とし切ることが出来ますし、銅石鹸はおろか、体から流れ出した皮脂といった他の汚れも、浴槽に蓄積することがありません。

更に、壁や床と同じように、浴槽にも水切りをしておけば、雑菌繁殖を食い止めることもできます。

お風呂の掃除は、「使ったらすぐ掃除」が基本だと言われるのは、こうした理由もあるんです。

お風呂は体を綺麗にする場所だからこそ、その清潔さを保ちたいものです。

例え害がないとは言え、変色した浴槽をそのままにするのは何とも収まりが悪いもの。是非、今回紹介した方法を試してみて下さい!

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