お掃除まにあ

エアコンの掃除、本当に十分?専用スプレーでは汚れは落としきれない!

2017.4.17

今や、ほとんどのご家庭に設置されているエアコン。夏場の熱中症予防に、冬場の暖房に、そして梅雨などの雨の続く時の除湿にと、大活躍のエアコンですが…あなたの家のエアコン、最後に掃除をしたのはいつですか?

「うちのエアコンは季節ごとに専用スプレーで掃除しているから大丈夫!」という方もいるでしょうが、ちょっと待って!

そのエアコンスプレーでの掃除だけでは、十分に掃除出来ていない可能性があります!

エアコンの掃除スプレーを使っていても効果がないって本当?

エアコンの掃除といえば、ホームセンターやドラッグストア、ネット通販でも簡単に手に入る”洗浄スプレー”だと考えている人がほとんどではないでしょうか?

実際、このエアコンスプレーを使うと、汚れたエアコン独特の、篭った空気が解消されるため、満足している人もいるでしょう。

しかし、実は、このエアコンスプレーで掃除できる範囲というのは、ごく限られた場所だけです。

それは何故かを知るために、簡単に、家庭用エアコンの仕組みについて見てみましょう。

エアコンは、”熱交換”と呼ばれる物理法則を駆使する機械です。

ただこの仕組み、別に難しいことではありません。

注射をする時を思い浮かべてみてください。まず、注射を打つ場所を、アルコール綿で消毒しますね。

この時、とてもひんやりと感じるでしょう。

これは、アルコールが蒸発する時、周囲の熱(この例ではアルコールで拭いた皮膚の熱)を奪って蒸発しているのです。

これが、一番わかりやすい熱交換の仕組みであり、方法は異なりますが、エアコンでも同じことが行われています。

エアコンの掃除スプレーで掃除できるのは”冷却フィン”だけ!

エアコンのカバーを外すと、大抵の場合、まず細かな埃を取るための、目の細かい網があり、その後ろに、金属の薄い板がびっしりと並んでいるのが分かるでしょう。

エアコンは、この薄いアルミの板、”冷却フィン”を使って、熱交換をしています。

冷却フィンは、冷房の時には冷やされ、暖房の時には暖められます。この間を、エアコンに取り込まれた室内の空気が通り抜けることにより、冷やされ、または暖められて、再び室内へと戻されます。

ただこの冷却フィン、特に冷房を使う時には、室温よりもずっと低い温度になります。

そうなるとどうなるか――表面に、びっしりと結露が生じてしまいます。

この結露した水に、フィルターで取りきれなかった埃がくっつき、そして更に、この埃に混じって入り込んだカビの胞子が繁殖を始めます。

これが、エアコンを久々に付けた時に感じる、すえた臭いの正体です。

エアコンの掃除スプレーとは、このフィルターについた細かな埃や繁殖したカビを取り去るものです。

ですから、掃除スプレーをすれば、臭いがなくなり、綺麗になったと勘違いしてしまいがちなのです。

一般的なエアコン掃除スプレーでは、”ファン”についた汚れは落とせない

問題は、エアコンの掃除スプレーにより、取り除かれた汚れの行き先です。

元々、エアコンは冷房運転の際などに、金属板が結露することが前提になっているため、排水ホースが取り付けられています。

ですから、スプレーによって押し流された汚れも、本来ならばこの排水ホースに流れ、外に排出されます。

しかし、排水ホースは細いため、一度に多くの汚れを流すと詰まってしまう可能性があります。

更に、掃除スプレーで、冷却フィンのすべてを掃除仕切れないことも問題ですし、更には、フィンの下にある水の受け皿に汚れが溜まってしまい、フィンは綺麗でも別の部分にカビが増殖してしまっている可能性が高いのです。

そして、フィンの奥で、空気の循環を行っている”ファン”の羽についたカビや埃などは、このスプレーでは落とすことが出来ません。

では、エアコンを本当に綺麗に掃除しようと思ったらどうすべきかというと、部品を一つ一つ取り除き、それぞれを掃除するしか手はありません。

ただ、自分でエアコンの全部品を掃除することは、かなりの重労働であり、かつ、故障を招く可能性が高いことでもあります。

自分で掃除するならば、ファン専用スプレーを使おう!

では、どうすればいいのかというと、やはり、一番確実なのは、専門業者に掃除を依頼することでしょう。

しかし、専門業者の中には信頼できない会社があったり、高額であったり、なかなか頼む気になれない場合もあるでしょう。

そんな時には、エアコンの”ファン”専用掃除スプレーを、フィンの洗浄スプレーと併用して使いましょう。

普通のホームセンターでは取り扱いがない場合もありますが、ネット通販であれば気軽に購入できる他、使い方もエアコンの分解よりもずっと簡単です。

使い方は製品にもよりますが

  • 泡状で洗剤が汚れに長く留まるもの
  • 洗剤を洗い流す洗浄剤がセットになっているもの

を選ぶといいでしょう。

こうしたファン洗浄スプレーを使う際には、エアコンの下にビニール袋を貼り付けて、落ちてくる洗浄剤を受け止めるなどの準備は必要ですが、高いお金を払ったり、なにもしないまま、カビの臭いに耐えてエアコンを使うことを考えれば、ずっと楽で、安価に済むことです。

そもそもエアコンに汚れがつかないようこまめに掃除をするのが一番!

近年は熱中症予防のためにも、夏場のエアコンの使用が推奨されるほどで、エアコンの稼働率は高まってきています。

ですから、こまめに掃除をすること、そして、そもそもエアコンに埃などのゴミが溜まらないような工夫をする必要があります。

普段の掃除の際、エアコンの上部の吸い込み口に溜まった埃を取り除く、フィルターの掃除はマメに行うといったことや、エアコン自体に付けたまま使用できるカバーを取り付けるのもいいでしょう。

また、エアコンを使い終わったら、1時間は”送風”状態にして、フィンについた結露を蒸発させることも、重要です。

そして、フィンの掃除スプレーを使う時には、説明書通り、一定の期間で行うようにしましょう。

あまり時間を開けすぎると、汚れが一気に流れて、先に触れた通り、排水ホースの詰まりを起こす可能性が高くなります。

エアコンを清潔に保てば、それだけ熱交換にロスがなくなり、高くなりがちな電気代を押さえることもできます。

快適にエアコンを使うために、そしてエアコンを頻繁に使う季節が来る前に、一度、ご自宅の状態をしっかり確認してみてください。

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