お掃除まにあ

お風呂場にこびりついた石鹸カス 簡単しかも優しい落とし方とは

2017.4.11

お風呂場を徹底的に綺麗にしよう!と一念発起した気持ちを、いともたやすく折ってくる存在、それが”石鹸カス”ですね。

この石鹸カス、単に様々なところにこびりつき、落ちにくいだけではなく、雑菌やカビの原因にもなるし、何よりも見た目にもよろしくありません。

こんな厄介な石鹸カス、どうにか簡単に、手早く落とす方法はないものでしょうか?

普通の掃除では落としきれないお風呂場の石鹸カス 落とし方ってあるの?

石鹸カスという呼ばれ方から、多くの人が「単なる石鹸の汚れだから、水やお湯で流せばいいんじゃないの?」と考えているでしょうが、ここに大きな間違いがあります。

そもそも、人の体の汚れの大部分は皮脂、つまり油です。

しかし、油は水を弾く性質があるため、ただ水やお湯で洗うだけでは、汚れは落ちきりません。

そこで石鹸が登場するわけです。

石鹸は、油と水が混ざり合うようにする性質を持っています。いわゆる”界面活性剤”と同じです。

この部分をつきつめると、化学式が出てきたりして中々理解し辛くなってきますが、要するに、体の表面で化学変化を起こし、その結果皮脂が水に流れ落ちていくんです。

この時、石鹸は、水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムといった金属とも化学反応を起こしています。

こうして化学反応で産まれる物質が”金属石鹸”と呼ばれるもので、お風呂場を汚している犯人である”石鹸カス”なのです。

つまり、石鹸カスといっても、石鹸そのものではないため、水だけでは流れず、かつ頑固にこびりついてしまうのです。

お風呂場の石鹸カスは、正しい落とし方をしないとカビや雑菌の発生源に!

厳密に言うと、石鹸カスそのものは、お風呂のカビの大本やエサではありません。

ただ、石鹸カスが付着したお風呂場の壁などは、石鹸カスによって水や汚れが流しきれなくなってしまうため、そこに雑菌やカビが付着しやすくなるのです。

つまり石鹸カスは、”カビの元ではないけれど、カビが発生しやすくなる環境を作るもの”だと言え、やはりお風呂場の衛生を考えるならば、あってはならないものだと考えて間違いではありません。

また、お風呂のカビ取り洗剤を使っても、残念ながら石鹸カスを落とすことは出来ません。

石鹸カスの周囲に出来た黒カビなどは除去できるため、一見、綺麗になったと勘違いしやすいのですが、こびりついた石鹸カスまでは落としきることが出来ないのです。

一度カビを除去しても、お風呂場から完全にカビの菌を排除することはほぼ不可能ですから、石鹸カスを正しい落とし方で除去しない限り、再び同じ箇所にカビが生える、という繰り返しになってしまいます。

お風呂場の石鹸カスの落とし方を間違えると、傷を付ける可能性も…

では、石鹸カスをしっかり除去するには、どんな落とし方をすればいいのでしょう?

答えは、石鹸カスの性質である”アルカリ性”の逆の性質、つまり”酸性”の性質のものを使うのが、一番有効だと言えます。

こう言うと、多くの人がゲンナリすることでしょう。

ただ、汚れを落とす時に、その汚れが酸性・アルカリ性のどちらかを知っておくことは、非常に大切です。

適したものを使わなければ、どんなに頑張っても、根本的に掃除することは出来ないか、掃除箇所そのものを傷つける可能性があるからです!

石鹸カスが落とせても、お風呂の壁に大きな傷が…なんて、本末転倒ですものね。

そして、酸性の洗剤と聞くと、少し身構えてしまう人もいるでしょうが、その点も心配いりません。

強い洗剤に頼らなくても、用意するのは”クエン酸”、これ一つで十分なんですから!

クエン酸は最近では多目的洗剤としても人気がありますし、環境にも、人にも(そしてペットにも)害がなく、かつとても簡単に手に入るもの。

これがお風呂場の石鹸カスにも強い力を発揮してくれるのですから、使わない手がありません!

クエン酸を使ってお風呂場の石鹸カスを落とす方法とは?

クエン酸を石鹸カス落としに使う方法は、至って簡単です。

「ぬるま湯(水でも可だが、溶けにくい)200ccに対し、小さじ1杯〜2杯のクエン酸を溶かし、スプレー容器で散布した後、軽くスポンジで磨く」です!

タイルの目地などの汚れに対しては、使い古しの歯ブラシなどを使っても構いません。

もし、これでも汚れが取れなければ、スプレーした後にキッチンペーパーなどで表面を覆う湿布法を行い、30分ほど放置してみましょう。

その後、再びスプレーとスポンジ磨きの工程を繰り返せば、頑固な石鹸カスも落ちていきます。

後は、掃除した箇所を水で流せば終了です。

ただし、こうした酸性の液体は、いかにクエン酸のような弱酸性のものであっても、以下のような場合には使えません。

天然・人工大理石の浴室

大理石は、炭酸カルシウムが主な成分であり、酸性のものに対して非常に弱い性質を持っています。(酸性のカビ取り洗剤も使用不可)

塩素系の洗剤との同時使用

クエン酸は弱酸性ですが、塩素系の洗剤と同時使用することで、有毒ガスが発生する恐れがありますから、絶対に同時に使用しないか、使う時には片方の洗剤が完全に流れた後にしなければなりません。

お風呂場に石鹸カスをつけないようにする方法ってあるの?

石鹸カスは、固形石鹸、ボディソープ、シャンプーといったものを使えば、必ず発生する汚れです。

ですから、普段から、石鹸カスがお風呂場に残らないようにすることが、一番大切なことだと言えます。

まだ生成されてすぐの石鹸カスであれば、シャワーのお湯をかければ簡単に流れていきます。

ですから、髪や体を洗った後、かならず床・壁に対してもお湯をかけ、付着した石鹸カスを流しましょう。

そして、お風呂から上がる時には、今度は水シャワーで壁や床を流し、浴室内の温度を下げる、ワイパーなどで壁などに付いたままの水滴を拭き取り、湿気がこもらないようにしましょう。

こうすることで、石鹸カスだけでなく、カビや雑菌の繁殖も押さえられます。

お風呂場の石鹸カスに限らず、どんな汚れも、蓄積してから掃除するのと、その場ですぐに掃除するのとでは、かかる労力も時間も少なくて済みます。

「ちょっとの面倒」である、こうしたお風呂上がりの習慣を取るか、それとも「半日、または丸一日かけた」お風呂場掃除を取るか――どちらが手間かは、考えるまでもありませんね。

お風呂場は、誰もが毎日利用する場所。

そこを清潔に保てるよう、是非、心がけましょう!

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